●血圧とは心臓がポンプのように全身へ血液を送り出す際に、その血液が血管の壁にかける圧力のことです。血圧には心臓が縮んで血液を勢いよく送り出したときの最も高い圧力「上の血圧(収縮期血圧)」と、心臓が広がり、血液を取り込んで休んでいるときの最も低い圧力「下の血圧(拡張期血圧)」の2種類があります。
血圧が高すぎる状態が長く続くと、血管の壁が常に張り詰めて次第に厚く硬くなる「動脈硬化」という状態になります。動脈硬化は、脳血管障害(脳出血、脳梗塞等)や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞等)等のさまざまな病気の原因となるため注意が必要です。
●自分の血圧を正しく知り、適切な状態に保つことが健康維持にはとても大切です。
自宅での血圧測定は、毎日同じ条件で測る朝と夜の血圧測定が基本です。
朝の血圧測定に最適な時間
朝の血圧測定の際には以下のような目安を意識すると良いでしょう。
• 起床後1時間以内に測りましょう。
• 測る前に排尿を済ませましょう。膀胱が張っていると血圧に影響することがあります。
• 朝食や薬を飲む前に測定しましょう。
薬を飲んでいる方は、次に薬を飲むまでの間に血圧がどのように保たれているか、薬の効果がどれくらい続いているかを確認するために、薬を飲む前の測定が特に重要です。
夜の血圧測定に最適な時間
夜の血圧は日中の活動を終えて体の状態が落ち着いたときのものなので、健康状態を知る上でとても大切です。測るのに最適な時間は「寝る前」とされています。お風呂に入った後や、お酒を飲んだ後、薬を飲んだ後などは、一時的に血圧が下がる傾向があるため、これらの直後の測定は、いつもの血圧と違う値が出ることがありますのでできるだけ時間をあけて測定することが望ましいです。
朝・夜以外の血圧測定におすすめの時間と測り方
基本的には毎日同じ時間に測定が望ましいです。決まったタイミングで、できるだけ同じ条件で測り続けることで、自分の血圧の傾向をより正確に把握し、健康管理に役立てることができます。
朝・夜以外では、自覚症状がある時や、医師の指示に応じて夕食前、入浴前、飲酒前などに測ると良いでしょう。
●血圧測定での注意点
血圧を測る際、特に朝は薬を飲む前に測ることが大切です。これは、服用している薬の効果が次に飲む時間までどれくらい持続しているかを確認するためです。薬を飲む前に測ることで、薬の効き目が十分であるか、あるいは調整が必要かを知る手がかりになります。
病院や健診では血圧が高くても、自宅では血圧が正常であることも良くあります。
これは白衣性高血圧と呼ばれ、緊張しやすい方などではよく見られます。このような場合、ご自宅でリラックスした状態で測る「家庭血圧」は、日頃の血圧の状態を正確に把握するために非常に大切です。特に、高血圧の診断や薬の効き目を評価する際には、家庭血圧の測定結果が優先されるべきだと考えられています。そのため、健診や病院受診時に血圧が高い、と指摘された際には、まず自宅で毎日決まった時間(起床時と就寝直前)に家庭血圧を測定することが非常に重要です。その記録を医師に見せることで、早期の診断や適切な治療方針を立てることができます。
●まとめ 「血圧を測る時間」は朝と夜
血圧の測定は高血圧症を診断し、適切な治療を行う上で非常に重要です。健診などで血圧が高いとされた際には、まず自宅で朝の起床時と就寝直前の血圧を習慣的に測るようにしましょう。自宅血圧が高い場合には、医師と相談して適切な診断と治療を受ける必要があります。高血圧は自覚症状が全くないことが多いため、放置せずに対応することが健康を守るうえでとても大切です。